ザックの笑顔が見たい。

スペインの大敗にかなりショックのまるみえです。ご無沙汰です。


いよいよ明日は日本の初戦、コートジボワール戦でごわすね。今回の日本、全く読めません。まあ、いつも読めないんだけど今回は輪をかけてどうなるか予想がつかない。全勝もありうるし全敗もありうる。日本史上最高のメンバーと攻撃力が、いかんなく発揮されれば、どの国とやっても引けをとらないだろうという期待がある一方、あの守備でのグダグダ感をみると、どの国とやってもコロッと負けそうな気もするという、日本史上、稀に見るスペクタクルなチームだと思う。とはいえ、スペインのような完成されたチームであっても今日みたいなことが起きるんだから、読もうとすること自体が野暮なんだけどね。(しかしいくらなんでも1-5は…)


そして、そんなスペクタクルなチームを4年間かけて築き上げてきたのが、日本代表のザッケローニ監督である。


ザッケローニ監督はよく「バランス」という言葉を使う。そして実際にすごくバランス感覚に優れた監督だと思う。日本代表のここ最近の結果だけみると、得点はとるけど失点が多い、というのはバランスが良くないんじゃないかという風に捉えられがちだけど、そうではない。


「勝つために失点を覚悟で攻撃力を高める」というのもバランスなのだ。サッカーに限らず、バランス感覚というのは多くのパラメータをアジャストした上に成り立つもので、外からみるとサッパリわからないこともあるし、時に偏ってるという風に見えるものだと思う。


自身のもつサッカー哲学と、日本代表というチームの持つ能力を最大限発揮でき、かつ最も勝つ可能性が高いと考えた結果、この「2点とられても3点とる」というスタイルを貫くことが、日本を勝たせるためのバランスなんだと思う。(ザンビアに3点はまずいとは思うけど。)言い換えれば、日本はまだ大舞台で、サクッと1点とって守りきれるようなチームではないということだけど。


ここ数年間、日本は格上と言われるチーム相手に、度々善戦し、時に勝利もしてきた。


その時の、カメラに抜かれたザッケローニ監督をみてみると、喜ぶ選手やサポーターを他所に大体地面とか少し蹴りあげちゃったりしてキレ気味なんですね。まあ、キレてるかは別にして少なくとも喜んではない。


普通、格上のチームに追いついたり勝ち越ししたら、喜んだりホッとしたりするもんだと思うけどザックはそういう時あんまり喜ばない。あれは「こんくらいできて当たり前だろ。おせーよ。」って気持ちの表れなんじゃないかなとぼくは勝手に思ってる。もちろん本番ではないからってこともあると思うけど。


つまり自分の作り上げてきたチームと自分の選んだ選手を本当に信じてるんだなとぼくは感じてしまう。そしてそれは情緒的にではなく、戦術、能力を十分に考慮した上での信頼だと思う。


だからこそ勝ってほしいと思うし、ザッケローニ監督が批判にさらされながら日本を去ってしまう姿は悲しすぎて見たくないのである。


ザックのガッツポーズと笑顔が見たい。